旅の記録

<第12回

2022年11月19日(土) 参加者8名 
秋の江戸遠足 日本橋まち歩き

 

 小春日和の一日、漢方クラブとのコラボで秋の江戸遠足を行いました。コロナ感染者数が増えてきたこともあり、参加者は8名でした。

 集合場所の三越前駅から地上に出て薬祖神社へ。このあたりは「福徳の森」と呼ばれ、ビル街の中のちょっとした緑のオアシスです。

 福徳神社の横にひっそりと佇ずんでいるのが薬祖神社です。薬祖神社のご由緒には、医薬の祖神と言われている、大己貴命・少彦名命が御祭神、ご利益は「無病健康」・「病気平癒」と記されていました。

 中央区のH.Pによれば、「中央区は江戸以来400年以上の歴史や伝統を誇り、名所や旧跡、お祭り等の地域行事など様々な文化資源にめぐまれている。それらの文化資源を皆様に広く知っていただくため、「まちかど展示館」を開設している」とあります。

その展示館の一つ「楊枝資料館」、コレド室町3の路地裏にある楊枝専門店(さるや)へ。1704年に創業し300年以上の伝統を持つ日本で唯一の楊枝専門店です。芳香の良いクスノキ科のクロモジを用いた楊枝、おしゃれな楊枝入れもあり、買い物を楽しんだ人も。

 江戸桜通りを進み日本銀行貨幣博物館へ。古代から現代に至る貨幣の歴史、世界各国の貨幣の紹介と銀行の成り立ちが学習できる博物館。あらためて、「お金」の特徴について学びました。

 また、「水辺の風景と日本銀行」日銀140周年企画展が開催され、日本橋川と中央銀行誕生までのあゆみが錦絵で紹介されていました。

 ランチをはさみ、午後は小津史料館へ。1653年、伊勢商人である小津清左衛門長弘が、江戸大伝馬町(現在の小津和紙の地)に創業してから360年余。小津和紙の歴史と紙について、係の方から丁寧な解説をしていただきました。

 江戸時代の日本橋界隈、大店の様子を彷彿とさせるような詳細なお話しでした。算盤、印鑑入れ、千両箱などの用具類、江戸店の経営に関する文書等貴重な古文書も数多く展示されています。

 最後は、メトロリンク日本橋に乗って、京橋にある国立映画アーカイブへ。企画展「脚本家黒澤明」の展示を見ました。

 「中央区のまちかど展示館」に認定されている展示館は29箇所あります。「また、機会をみてあちこち見学したい」との声もありました。

 江戸の魅力、現代の中央区の魅力を感じる楽しい江戸遠足でした。