旅の記録

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2023年4月1日(土) 参加者14名

の江戸遠足 飛鳥山公園江戸名所の歴史散策

 

花吹雪の好天に恵まれた一日、春の江戸遠足を行いました。今回は、漢方クラブ、ぶら多摩クラブの皆さんにも声をかけ、福嶋司先生をはじめ14名と久しぶりの大人数での参加でした。

 集合場所の王子駅北口から1分ほどの音無親水公園へ。

この公園を流れる石神井川は、かつて「音無川」と呼ばれる景勝地であったという。「日本の都市公園百選」にも選定されています。サクラをゆったりと眺めながら、王子神社へ。王子神社は、由緒書きによれば、1322年に領主であった豊島氏が熊野より勧請した事に由来し、中世には、熊野信仰の拠点として信仰を集めていたとあります。「王子」の地名は、この神社に由来しているという。8月の例大祭では、北区無形文化財に指定された民俗芸能「王子神社田楽舞」が奉納されるとのことです。

 王子神社から10分ほどで、王子稲荷神社へ。この参道の途中にある百三十年の歴史を持つ久寿餅屋さんへ寄り道し、買い物を楽しみました。江戸時代には、王子は行楽地で料亭や茶店も多くあったようです。王子稲荷神社の歴史は、平安時代中期に遡り、江戸時代には徳川将軍家の祈願所として栄えていたという。

 王子稲荷神社から名主の滝公園へ。

名主の滝公園という名前の由来は、江戸時代にまで遡り、当時の王子村の名主だった畑野孫八が屋敷内に滝を築き、地域の人々の避暑のために一般公開したのが名主の滝公園の始まりであるとのこと、武蔵野台地の傾斜を上手く利用した園内は、木々がうっそうと茂り静かな公園でした。ここで昼食をとった後、福嶋先生から、 サクラについての講義を約一時間していただきました。サクラの語源から始まり、先生が所有していらっしゃる貴重なサクラの写真を見せていただきながら、よく見かけるサクラの特徴(注目のポイント)や品種、江戸時代のサクラ、ソメイヨシノについてなどじっくりと特別講義を受けることができました。

名主の滝公園から北とぴあ17階の展望ロビーへ。展望ロビーから飛鳥山公園の桜、スカイツリーなどを一望し飛鳥山公園へ。

飛鳥山は、約300年前、徳川吉宗が庶民の行楽地とするため、桜の名所として整備し、それ以降花見の名所となったそうです。公園内にある、紙の博物館、北区飛鳥山博物館、渋沢史料館も見学の予定でしたが、満開の桜の下で宴を楽しんでいる沢山の人々に圧倒され、自由解散としました。

お花見の真っ盛りの中、飛鳥山公園では、ゆっくりとできませんでしたが、皆さんからは福嶋先生の貴重なお話が聴けて、素晴らしい遠足だったとの感想を多くいただきました。