旅の記録

<第8回>

2018年11月11日(日)《旧東海道品川宿・晩秋の江戸散歩》

 

 品川宿出発点から、少し歩いて問答河岸跡へ。江戸時代の船着き場で徳川3代将軍家光公と東海寺の沢庵和尚が禅問答を交わした所で碑がたっています。家光公は沢庵和尚を心から慕って帰依しています。和尚の墓には大きなたくあんの石のような墓石がずっしりとのっています。

 利田神社には江戸時代を騒がせた鯨の塚があります。16メートル以上もあった鯨に人々は驚いたことでしょう。将軍家斉公も上覧されたようです品川本陣跡(聖蹟公園)当時の旅の賑わいが伝わってくるようでした。

 品川の富士山のある品川神社へ。富士山の溶岩が使われています。眺めは抜群、富士山の運気をたくさんいただきました。明治の政治家板垣退助はここに眠っています。「板垣死すとも自由は死せず」の碑がありました。

 品川区自慢の「子どもの森公園」で昼食。沢庵和尚の寺、東海寺へ。江戸幕府の保護がなくなり、現在の敷地は数十分の一になりました。

 海蔵寺は「品川の投げ込み寺」と言われます。大飢饉や大震災の死者、牢死、刑死者、遊女や行き倒れた人達の霊に静かに手を合わせました。

 願行寺には悩みや苦しみを代って引き受けてくれる「しばられ地蔵」がいらっしゃいます。

 旧東海道をゆっくりと歩きました。道幅は当時と変わらないそうです。旅支度をした江戸の人々の声が聞こえてきそう。宿場の風情に秋を感じました。

 品川寺(ほんせんじ)洋行帰りの貴重な鐘があります。この梵鐘が縁になり品川区とジュネーヴ市が友好都市になりました。青物横丁駅の近くに「ジュネーヴ平和通り」があります。

 最後に海雲寺(品川の荒神様)へお参りです。江戸時代も今も熱心に信仰されています。

  3人の先生が参加して下さり充実した遠足となりました。駅近くで反省会。春は桜の季節に、と話し合いました。先生方、皆様お疲れ様でした。